判例・裁判例コラム

診断書提出後もマスク着用を指示し続けたのは違法か?

大阪地裁R5.5.22
日本郵政株式会社がコロナ禍に郵便局職員にマスクの着用を指示。「マスクによる低酸素脳症の疑い」とする診断書を提出した後も着用指示を継続。
→業務中にマスクの着用を指示したことは、当時広く社会において認識されていた感染予防に関する考え方に合致する。着用しないと不利益を科すなどの言辞はなく、指示回数も半年で4、5回程度。診断はあくまで「疑い」とされ、診断書の内容からマスク着用自体に否定的見解をもつ主治医と推認できる。職員は周囲の理解を得る合理的な説明をしておらず、着用指示継続は正当な業務命令と判断。

パソコンの共有フォルダに保存した就業規則の効力前のページ

退職後6か月間、半径2キロ以内での独立開業を禁止する競業避止規定の効力次のページ

ピックアップ記事

  1. クレーム発生や不規則勤務・時間外労働がある場合の突然死は過労死?(宮崎地裁R6.…
  2. 【フリーランス保護法対応セミナー】契約書ひな形や支払サイトの見直し、相談窓口の整…
  3. 就業規則に降給の規定を置けば給与の減額は可能?(東京地裁R5.12.14)
  4. 労働時間を自己申告させていた会社における安全配慮義務違反の判断事例(宮崎地裁R6…
  5. 業務命令に応じない従業員への対応事例(東京地裁R5.11.15)

関連記事

  1. 判例・裁判例コラム

    労災請求における事業主証明の拒否が問題になった事案

    大阪地裁R5.7.27従業員が労災保険の休業補償給付支給請求書を送付…

  2. 労働時間を自己申告させていた会社における安全配慮義務違反の判断事例(宮崎地裁R6.5.15)
  3. 判例・裁判例コラム

    試用期間中に逮捕・勾留された従業員を解雇した事案

    東京地裁R5.11.16建設会社に試用期間6か月、月給116…

  4. 判例・裁判例コラム

    通勤中に立ち寄ったコンビニで転倒して負傷した場合の労災請求

    東京地裁R6.6.27出勤途中で立ち寄ったコンビニ内で転倒し、腰椎捻…

アーカイブ

  1. 判例・裁判例コラム

    初めて就業規則を作ったら“労働条件の不利益変更”!? 7時間半→8時間で会社が負…
  2. 判例・裁判例コラム

    キャバクラ嬢は労働者?割増賃金請求できるのか?
  3. 判例・裁判例コラム

    年俸制における賃金減額にはどのような規定が必要か?東京地裁の判断
  4. 判例・裁判例コラム

    現勤務先の利益より、元勤務先への義理を優先してよい?
  5. 判例・裁判例コラム

    復職可否の立証責任
PAGE TOP