判例・裁判例コラム

在職中の成果物を削除した退職者に対して会社が損害賠償請求した事例

徳島地裁R7.1.16

メーカーに勤務して開発業務に従事していた従業員が会社のサーバ内に保存した装置の操作手順書や実験データなどの電子ファイルを退職日に削除。会社は従業員とその身元保証人である妻に損害賠償請求
→各ファイルは、退職した従業が会社の業務に従事する過程で作成し、会社の管理する共有サーバー内に保存していたものであるから、各ファイルに関する利益は、特段の事情がない限り、法律上保護される利益であり、これを会社の同意なく滅失させた行為には不法行為が成立し得る。削除されたファイルを再度作成するために必要な人件費又は外注費相当額等について賠償責任を負う。従業員と身元保証人に約600万円の損害賠償命令

全文 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=93955

賃金減額について定める給与規程の不備前のページ

就業時間中にコンビニ駐車場で自社車両に向かって放尿し、目撃者から苦情があった運転手の普通解雇次のページ

ピックアップ記事

  1. 【フリーランス保護法対応セミナー】契約書ひな形や支払サイトの見直し、相談窓口の整…
  2. 232名が一斉に退職前の有給消化を申請した場合に時季変更権行使が認められる?(大…
  3. 就業規則に降給の規定を置けば給与の減額は可能?(東京地裁R5.12.14)
  4. 業務命令に応じない従業員への対応事例(東京地裁R5.11.15)
  5. クレーム発生や不規則勤務・時間外労働がある場合の突然死は過労死?(宮崎地裁R6.…

関連記事

  1. 判例・裁判例コラム

    適格退職年金から中退共への移行

    東京高裁R6.8.28適格退職年金制度を前提に退職年金規程を…

  2. 判例・裁判例コラム

    役員としての重大な不正を理由に従業員としての退職金を不支給にできる?

    東京地裁R6.1.29学校法人において教授等を務めていた職員が大学の…

  3. 判例・裁判例コラム

    労働時間を自己申告させていた会社における安全配慮義務違反の判断事例

    宮崎地裁R6.5.15平均月56時間の時間外労働をしていた係長が突然…

アーカイブ

  1. 判例・裁判例コラム

    年俸制における賃金減額にはどのような規定が必要か?東京地裁の判断
  2. 判例・裁判例コラム

    諭旨解雇処分を受けて提出した退職届の効力
  3. 判例・裁判例コラム

    マクドナルドの店長の管理監督者性
  4. 判例・裁判例コラム

    アルバイトをシフトに入れなかった使用者の責任
  5. 判例・裁判例コラム

    ジョブ型雇用でポストが失われた場合に使用者に求められる解雇回避措置の内容
PAGE TOP