判例・裁判例コラム

通勤中に立ち寄ったコンビニで転倒して負傷した場合の労災請求

東京地裁R6.6.27

出勤途中で立ち寄ったコンビニ内で転倒し、腰椎捻挫等の診断を受けた会社員が、通勤災害にあたるとして労災請求
→店舗は店舗管理者の管理権限が及ぶ私的空間。これに買い物目的で立ち寄ったものであり、通勤のための移動行為とは明らかに目的が異なる。また、店舗内に立ち寄ったのであるから通勤のために合理的経路をそれたといえる。よって、通勤災害にあたらないと判断

通勤中の電車内で盗撮行為を行った課長を懲戒解雇した事案前のページ

採用内定後のバックグランドチェックの結果に基づく内定取り消し次のページ

ピックアップ記事

  1. クレーム発生や不規則勤務・時間外労働がある場合の突然死は過労死?(宮崎地裁R6.…
  2. 労働時間を自己申告させていた会社における安全配慮義務違反の判断事例(宮崎地裁R6…
  3. 【フリーランス保護法対応セミナー】契約書ひな形や支払サイトの見直し、相談窓口の整…
  4. 232名が一斉に退職前の有給消化を申請した場合に時季変更権行使が認められる?(大…
  5. 就業規則に降給の規定を置けば給与の減額は可能?(東京地裁R5.12.14)

関連記事

  1. 判例・裁判例コラム

    ハラスメント調査に求められる中立性・公平性について判示した裁判例

    東京地裁R1.11.7大声での執拗な叱責等がパワハラにあたるとして訓…

  2. 判例・裁判例コラム

    過半数代表選出にあたり無投票者は有効投票にみなすと定めた場合の効力

    松山地裁R5.12.20大学が過半数代表者選出規程に、信任投票で投票…

  3. 判例・裁判例コラム

    1年単位の変形労働時間制を定める就業規則の不備

    東京高裁R6.5.15引っ越し業者が労使協定を締結して1年単位の変形…

  4. 判例・裁判例コラム

    私傷病休職の期間を会社の判断で延長できる?

    大阪高裁H25.1.18 会社は、休職期間の延長は労働者に有利だから…

  5. 判例・裁判例コラム

    就業規則による民法536条2項の適用排除が認められた例

    函館地裁S63.2.29タクシー会社が人身死亡事故を起こした乗務員を…

アーカイブ

  1. 判例・裁判例コラム

    日本語能力の不足を理由に外国人大卒者を解雇した事例
  2. 判例・裁判例コラム

    日報を提出しない従業員に対するけん責処分
  3. 判例・裁判例コラム

    ストーカー被害の申告を延々と繰り返す事務職員に対する懲戒処分
  4. 判例・裁判例コラム

    就業規則に降給の規定を置けば給与の減額は可能?
  5. 判例・裁判例コラム

    威圧的な暴言を吐き、出勤停止処分にも従わない従業員の解雇は有効?岡山地裁の判断
PAGE TOP