判例・裁判例コラム

  1. 無期転換後の賃金格差

    有期雇用者について無期雇用者との賃金格差が違法でも、無期転換権を行使されれば、無期転換後は適法になる?京都地裁R7.2.13私立高校に有期雇用…

  2. 有期雇用労働者と無期雇用労働者の基本給格差が違法とされた事例

    京都地裁R7.2.13私立高校に有期雇用されていた教員が、無期雇用の教員との基本給の格差が違法であると主張→無期雇用教員の給料は、満年齢に対応…

  3. 基本給を最低賃金相当額としつつ200時間分相当の固定残業代を支給した事案

    大阪地裁R4.11.24運送会社が「時間外割増」という名称の手当を設け、雇用契約書や賃金規程において、これを基準外賃金と位置付けて、①この手当が割増賃…

  4. 会社が傷病手当金の申請に協力しなかったことを理由とする損害賠償請求

    東京地裁R6.11.13糖尿病の治療のため約2週間入院していた従業員が、チャットで、経過を報告し、傷病手当金支給申請手続への協力を求めた。その後、従業…

  5. 現勤務先の利益より、元勤務先への義理を優先してよい?

    東京地裁R6.10.23不動産売買を事業とする会社の従業員が、マンション売却を希望する見込み客を競合他社に紹介し、コンサルティング業務料名目で個人的に…

  6. 在宅勤務日のさぼり行為が発覚した場合に解雇できる?

    東京地裁R4.11.4モーターボートレースの情報提供サービス等を事業とする会社の上位管理職が在宅勤務日に勤務終了時刻より前に自宅を出て、令和2年8月26日は神…

  7. 就業規則に不備があれば退職金2回もらえる?

    大阪地裁R6.11.7出版会社が、就業規則で定年を60歳と定めた。従業員が60歳になったときに退職金1116万円を支払ったが、その後も特段の手続をとら…

  8. 朝礼で職員同士が仲が悪いと発言した代表取締役の不法行為責任

    東京地裁R6.11.13代表取締役が朝礼において、全職員の前で、唐突に、「職員Aと職員Bは本当は仲が悪い」「AはBにコンプレックスを抱いていて、BはA…

  9. 出来高払制賃金といえるためには自助努力が反映される賃金であることが必要か?

    福岡地裁小倉支部R7.3.27運送会社が、近距離は走行1㎞当たり19円、長距離は1㎞当たり13円を乗務手当として支給。割増賃金の計算にあたり、この乗務手当が労…

  10. 通勤中の電車内で盗撮行為を行った課長を懲戒解雇した事案(控訴審)

    名古屋高裁R7.3.25課長が通勤中の電車内で口を開いたリュックサックに小型カメラを隠して足元におき、女性のスカート内を盗撮しようとした。これが見つか…

  11. セクハラ被害の訴えと休職期間の満了

    東京地裁R6.11.14食品販売会社が精神疾患で休職していた女性社員を休職期間満了による退職扱いとした。しかし、女性社員は、上司が自分を愛人扱いし、泥…

  12. 就業時間外の性犯罪による懲戒解雇

    東京地裁R6.10.25上場企業の営業社員が退勤後に同僚と飲酒した後、自宅最寄駅で見ず知らずの女性に声をかけ不同意わいせつ行為に及んだ。逮捕されたが1…

  13. 就業時間中にコンビニ駐車場で自社車両に向かって放尿し、目撃者から苦情があった運転手の普通解雇

    東京地裁R6.10.4運送会社の運転手がコンビニの駐車場に自社のロゴが入った自社車両を駐車したうえで、車両にかかる可能性が高い車両に接近した位置で制服を着たま…

  14. 在職中の成果物を削除した退職者に対して会社が損害賠償請求した事例

    徳島地裁R7.1.16メーカーに勤務して開発業務に従事していた従業員が会社のサーバ内に保存した装置の操作手順書や実験データなどの電子ファイルを退職日に…

  15. 賃金減額について定める給与規程の不備

    東京地裁R5.1.11不動産会社が、給与規程において「同一等級内での昇給・降給は、本人の職務遂行能力の発揮度、業績、勤務態度等を考慮して所定の手続きを…

  16. 試用期間中に2回の事故を起こし、ミスも改善されない従業員を実働10日で解雇した事案

    東京地裁R6.9.18製造業の会社が、試用期間中に2回の事故を起こした機械加工の作業者を実働10日で解雇→業務上、加工品の寸法の計測が正確に行…

  17. シフト表の記載による休日の振り替え

    東京地裁R6.9.17トレーニングジムを経営する会社で従業員が日曜日に出勤したとして休日労働の割増賃金を請求。会社は、就業規則に振替休日に関する規定を…

  18. 他の勤務先での就業状況を知らなかった場合でも通算による割増賃金の支払義務があるか?

    東京高裁H30.9.26運送会社で日給1万円の日雇いで勤務していたアルバイトが、この会社のほかに別の勤務先で週40時間勤務していたから、労働基準法38条1項に…

  19. 業務に消極的な態度をとり、執務態度を改めない従業員の解雇

    東京地裁H28.3.28大企業が大学院卒勤続12年の正社員を能力不足を理由に解雇。他の従業員より業務量が少ないため上司が業務を増やそうとしても自分は能…

  20. 1000円の着服をした運転手の退職手当1200万円超を全額不支給にした事案

    最高裁R7.4.17京都市交通局に勤務するバス運転手が運賃1000円を着服。交通局はこの運転手を懲戒免職処分とし、退職手当1211万円を全額不支給とした。大阪…

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